求人

料理人を目指すきっかけになったのは初めて作った料理（料理とも言えないパンにチーズやケチャップなどで味付けしたもの）を母親に美味しいと言われたことでした。
自分に何の取り柄もなかったので自分が作ったものを褒めてもらうということがとにかく嬉しかった。今もその気持ちが強いです。

専門学校にも行っていない僕の初めての修行先は京都の老舗料亭。
初めて見る日本料理の世界観に圧倒されながらも惹きつけられ、日本の文化や歳時記に興味がでて日本の素晴らしさを日本料理を通じて知りました。
最初は何も出来ることがなく、雑用や掃除、賄いをつくっていました。

でも一緒に汗水流して教えてくれる先輩に恵まれてひとつずつ料理人としての階段をあがってきました。次に修行させて頂いたのは東京の銀座でカウンターのある日本料理の名店でした。
カウンター仕事のかっこよさや、魅せ方、師匠の口上が素敵で自分もこんなお店を持ちたいと強く思いました。
修行時代を振り返ると料理だけでなく人として大切なこと、礼儀や挨拶といった精神面を正してもらった気がします。
今まで意味のないように感じていた掃除や雑用もお店を出すと1番大切だったりもします。

日本料理は茶道、華道、書道と学ぶものも多く終わりが見えません。それ故に一生学びがある楽しさがあります。
最高峰のお店で学ばせて頂いた事を一緒に働いてくれる仲間に共有してより日本料理が発展していけたらとても嬉しいです。

働く時間が長く大変な事が多い職ですが世界に誇れる、人を幸せに出来る素晴らしい仕事だと思います。
是非料理を通じて一緒に成長していきましょう。

店主荻野聡士